【施術報告 足痛】施術例39 陸上競技のオーバーユースによる脛の痛み(シンスプリント)

2024年06月17日

【施術報告 足痛】施術例39 陸上競技のオーバーユースによる脛の痛み(シンスプリント)

10代女子 /中学生(ハードル選手) / 西大島在住
・症状

3月頃から練習量が多くなりハードルをジャンプした着地の際に、左下腿の脛骨内側に痛みがある。練習メニューは体幹部の強化のみにしているが痛みが完全に引かない状況。5月に都大会予選がある。

・経過と施術内容

初診 

歩行時痛はないが、脛骨内側縁に沿った圧痛が認められた。足部は過度回内足と扁平足が認められ後脛骨筋の機能不全が疑われた。施術は下腿部の柔軟性改善と足部の形態異常を修正するためのトレーニングを実施した。

 

  • 柔軟性改善→ヒラメ筋、腓腹筋、後脛骨筋を中心に施術。これらの筋肉が脛骨内側縁に負担を与え骨膜炎が起きた状態がシンスプリントの病態である。
  • 足部の形態改善→チューブを用いた後脛骨筋のトレーニングを行った。

 

さらに、セルフケアとして、患部のアイシングと腓腹筋、ヒラメ筋、後脛骨筋のそれぞれのストレッチを指導し実施して頂いた。

 

第2~4診

練習内容により僅かな痛みが出ることはあるものの、実践練習を開始した。第3診後には無事に都大会に出場できた。自身のコンディションに合わせながら競技を継続できている。

・考察

シンスプリントは復帰後に再発しやすい症状です。安静やマッサージだけの治療は十分ではなく、練習メニュー、足部のアライメント、フォームなどを見直していくことが大切である。また、選手自身にもシンスプリントの病態を理解してもらいセルフケアを実施することも再発予防には欠かせないことです。

・使用した主な技・ツボ

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