赤ちゃんが右ばかり・左ばかり向くのはなぜ?向き癖と頭の形の関係

2026年09月4日

「寝かせると、いつも右ばかり向いている」

「反対側を向かせても、気づくと元に戻っている」

「このまま頭の形が左右非対称にならないか心配……」

赤ちゃんを毎日見ていると、いつも同じ方向を向いていることに気づくことがあります。

いわゆる「向き癖」です。

向き癖そのものは珍しいことではありませんが、同じ場所に圧がかかる時間が長くなると、頭の片側が平らになる**斜頭(位置的頭蓋変形)**と関連することがあります。

一方で、首の動かしにくさなどが隠れているケースもあるため、

「向き癖だから、そのうち治るだろう」

と決めつけるのではなく、

「なぜこちらばかり向いているのだろう?」

という視点で赤ちゃんの様子を見ることが大切です。米国小児科学会(AAP)も、赤ちゃんが特定の方向を好むことや斜頸などが位置的な頭の形の変化に関係することを説明しています。

赤ちゃんが右ばかり・左ばかり向くのはなぜ?

赤ちゃんがいつも同じ方向を向く理由は、一つとは限りません。

①単純に「好きな方向」がある

赤ちゃんにも、向きやすい方向があります。

光が入ってくる方向、ママやパパがいる方向、声が聞こえてくる方向など、周囲の環境によって同じ方向を見る時間が長くなることがあります。

そのため、

「右を向く=右首が悪い」

などと単純に判断することはできません。

まずは「どんな場面で右・左を向いているのか」を観察してみましょう。

②首の動きに左右差がある

確認したいのが、左右で首の動きに違いがないかです。

たとえば、

  • 右には自然に向けるのに左には向きにくそう
  • 反対を向かせようとすると嫌がる
  • いつも頭が同じ側に傾いている
  • 授乳でも左右でやりやすさが違う

といった様子が見られることがあります。

首の筋肉の緊張などによって頭が一定方向へ向きやすくなる**斜頸(torticollis)**では、首の可動域に左右差がみられる場合があります。

ここは、単なる「癖」なのか、それとも首の動かしにくさなどが関係しているのかを確認したいポイントです。

向き癖と「頭の形」は関係する?

ここを心配されて来院される保護者の方は少なくありません。

赤ちゃんの頭蓋骨は成長に対応できるよう柔軟性があります。

その時期に長時間同じ場所へ圧がかかると、頭の形に左右差が生じることがあります。

特に、いつも右または左へ頭を向けている赤ちゃんでは、後頭部の片側が平らになる**斜頭(plagiocephaly)**につながる場合があります。

だからといって、

「向き癖がある=必ず頭の形が悪くなる」

わけではありません。

赤ちゃんが成長して自分で頭を動かしたり、寝返りやお座りなどで同じ場所に圧がかかる時間が減ったりすることで、目立ちにくくなるケースもあります。AAPでは、生後6か月ごろになると多くの赤ちゃんで動きが増え、自分で頭を向けることが増えるとしています。

お風呂上がりに「頭を上から」見てみましょう

向き癖が気になったら、頭の形も一度確認してみてください。

おすすめはお風呂上がりなど髪が濡れているときに、頭を上から見ることです。AAPも、頭の形を確認しやすいタイミングとして紹介しています。

見るポイントは、

後頭部の左右差・耳の位置・おでこの左右差

です。

「右ばかり向いていると思っていたけれど、頭の形にも少し左右差がある」

ということに気づく場合もあります。

ただし、ご家庭で頭の形を見ただけで斜頭症などを診断することはできません。

気になる場合は小児科など医療機関へ相談してください。

家庭でできることは?

大切なのは、赤ちゃんを無理に反対方向へ向かせることではありません。

起きている時間に反対側へ興味をつくる

いつも右を向くなら、赤ちゃんが自然に左を見たくなるように、

おもちゃ、声かけ、ママやパパの位置などを工夫してみましょう。

抱っこ・授乳の向きを変える

いつも同じ腕だけで抱っこしたり、同じ方向で授乳したりしている場合には、可能な範囲で左右を入れ替えてみる方法があります。AAPでも抱っこや授乳する腕を交互にする方法が紹介されています。

起きているときにタミータイムを

赤ちゃんが起きていて、大人が必ず見守っている状態でのタミータイムも選択肢です。

AAPは退院後早期から短時間ずつ始め、成長に合わせて増やすことを勧めています。

ただし、これは「頭の形を治す体操」ではありません。

首・背中・肩などを使う機会を増やし、同じ場所に圧が集中する時間を減らすための工夫の一つと考えてください。

頭の形のために「横向き寝・うつぶせ寝」にしてもいい?

ここは非常に重要です。

頭の形が気になるからといって、睡眠中に横向きやうつぶせにすることはおすすめできません。

赤ちゃんの睡眠は仰向けが基本です。

AAPも「Back to Sleep, Tummy to Play(寝るときは仰向け、遊ぶときはうつぶせ)」を推奨しています。

また、頭の形を整えることを目的とした枕やポジショナーなどを睡眠中に使用することも避けましょう。AAPは、こうした製品が安全な睡眠環境を損ない、窒息リスクにつながる可能性があると注意しています。

こんな場合は一度、医療機関へ相談を

向き癖の多くがすぐ重大な病気を意味するわけではありません。

ただし、

・いつも同じ方向に頭が傾いている
・反対側へ首を動かしにくそう
・頭の左右差が目立つ
・耳や顔にも左右差があるように見える
・生まれたときから頭の形がかなり気になる
・成長や発達についても気になることがある

といった場合には、小児科などで一度相談してみることをおすすめします。

特に、一般的な位置的頭蓋変形とは異なり、まれに**頭蓋縫合早期癒合症(craniosynostosis)**など医療的な評価が必要な状態もあります。AAPも、頭の形が気になる場合には小児科医による評価を勧めています。

はればれでは「頭だけ」を見ません

赤ちゃんが右ばかり・左ばかり向いていると、

「頭を丸くしてほしい」

と考えるかもしれません。

しかし、はればれ鍼灸整骨院では、頭だけに強い力を加えて形を変えようとは考えていません。

なぜその方向を向きやすいのかを見るために、

頭の形
首の左右の動き
身体の向きや左右差
背中の状態
抱っこ・授乳時の姿勢
寝ているときの向き
日中の過ごし方

などを一緒に確認していきます。

必要に応じて、赤ちゃんの身体に配慮したやさしいケアや、ご家庭でできる身体の使い方・過ごし方についてお伝えします。

そして、医療機関での評価が必要と考えられる場合には、整体だけで対応しようとせず、医療機関への相談をおすすめします。

これは、はればれが赤ちゃんの頭の形を見るうえで大切にしている考え方です。

「病院に行くほど?」「もう少し様子を見る?」と迷ったら

赤ちゃんの頭の形について一番難しいのは、

「どこまで様子を見ていいの?」

という判断ではないでしょうか。

ネットで調べるほど、

「自然に目立たなくなる」
「早く対応した方がいい」
「ヘルメット治療が必要」
「整体で見てもらった方がいい」

など、いろいろな情報が出てきます。

だからこそ、「病院か整体か」の二択にしないことが大切です。

心配な状態についてはまず医療機関で適切に評価してもらい、そのうえで、向き癖や日常の身体の使い方などについてサポートを受けるという考え方もできます。

「右ばかり向くのが気になる」

「頭の左右差も出てきた気がする」

「病院に行くほどなのか分からない」

そんな段階でも、江戸川区船堀のはればれ鍼灸整骨院へご相談ください。

大切なのは、頭の形だけを見るのではなく、その子がなぜその向きになりやすいのかを一緒に考えること。

赤ちゃんとご家族が安心して成長を見守れるよう、必要に応じて医療機関とも役割を分けながらサポートしていきます。

赤ちゃんの頭の形、「このままで大丈夫かな?」と悩んでいませんか?

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