2023年07月10日
施術例4 テニスのバックハンドで痛めた外側上顆炎(テニス肘)
60代女性 / 主婦 / 松江在住
・症状
テニスを週に4~5回(スクールと練習、大会)やっており、来院2週間前から違和感があったが、痛みを抑えてテニスを継続していたところ、熱っぽさが取れなくなり試合中に強い打球をバックハンドで打ち返した際、肘外側上顆に痛みが出現し、徐々に痛みが増してきたため当院を受診。トムセンテスト、ミドルフィンガーストレステストで疼痛誘発、外側上顆に圧痛、熱感があり、回外や屈曲、重量物を持つ際に痛む、肘周りの張り感がある
・経過と施術内容
疼痛の強い外側上顆炎で熱感が強く、来院時にはアイシングを行い対応。クライアントの要望でテニスは頻度を減らしながらも週2回は参加したいとのことだったので
首・肩・肘周りの筋肉のケアを特に長・短橈側手根伸筋は念入りに行い、テーピングを肘、肩に貼り初回は終了。3日後の2診目は、まだテニス中の痛みがあり熱感も残存していたのでアイシング、ハイボルトを使い疼痛緩和を目指した。ハイボルト後はタオルを絞る動作の疼痛軽減に成功し前腕の緊張を取り除き終了。5日後に3診目の来院の時にテニス中の痛みは少し軽減したが肘をかばって背中に痛み、張りが出たとのことであったので肩矯正で肩甲骨の位置、肩の巻き込みの修正、背部の硬さの取る施術を追加して対応。しばらく肩矯正、ハイボルトを継続し、練習量の多い日はテーピングの強度を高めた。11診目には8割良くなり、ミドルフィンガーストレステストなども疼痛は認められず、テニスも週3回~4回に頻度を増やしたいとのことであったのでサポーターの着用、アイシング、ストレッチは欠かさず行ってもらい、来院数も1日増やしていただいて容認し、14診目に症状が寛解したため治癒とした。
・考察
来院当初は疼痛、熱感が強くテニス後はかなり辛そうだったが、ハイボルトが肘周囲の痛みを軽減させ、うまく疼痛コントロールができた。肩矯正もテニスのショットが打ち返しやすくなったと満足していただけ痛みがあっても、テニスをやりたいというクライアントの要望に上手く応えられた
・使用した主な技、ツボ
肩矯正、ハイボルト、ゴムハンマー整体
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2023年06月2日
施術例3 野球の投球で痛めた内側上顆炎(野球肘)
10代男性 / 学生 / 船堀在住
・症状
部活で野球をやっており、肘内側上顆に痛みが出現し、投球時に支障をきたすため当院を受診。内側上顆に圧痛、熱感があり、回内・回外時の痛み、投球動作(コッキング期)で痛む、肘周りの張り感、違和感がある。(靭帯内外反ストレステストは陰性)
・経過と施術内容
繰り返される投球で炎症が起きた内側上顆炎で、初回は圧痛や回内時の痛みが強かったため、アイシングをし尺側手根屈筋や回内筋、肘周りに関わる筋肉をターゲットに手技を行いテーピングを貼り終了。オフの日でなければ通院が困難とのことで週1回の施術を提案。翌週の2診目には施術をした当日、翌日練習後は良かったが翌々日投球した時点で痛みが戻っていたとのことであったので肘周りだけでなく、肩甲骨の可動域の拡大、背部の筋肉、三角筋の筋緊張を取るように施術。伸筋、屈筋群群のストレッチ、ゴムハンマー整体、部活終了後のアイシングをするよう指導し終了。翌週の3診目は痛みはあるが疼痛が今までの半分ほどになったとのことであったので同様の施術に肋椎関節のJRC、小波津式(上肢)を行い終了。
2週あいて4診目は大会前で練習内容が増え、自身も投球回数が増えたこともあり、先週より痛みが増えてしまったとのことであった。大会も近いのでハイボルトと超音波治療を合わせたコンビネーション治療を行い疼痛の緩和に成功した。クライアントも投球フォームの見直しをコーチと行いゼロポジションを意識したフォームに変更し、翌週来院時には7割程度の投球であれば完投可能であったとのことだった。全力投球はまだ不安感があるとのことであったが
8診目には9割治っており、投球後の張りを感じる程度に症状が落ち着いた。試合で全力投球が可能になったため9診で治癒となった。
・考察
週6日で野球をやっていたためオーバーユースによる内側上顆炎であったが、肩の動きだけでなく体幹の回旋動作の使い方を改善することにより来院するごとに症状が緩和されていった。前腕屈筋群、三角筋に硬さが目立っていたがハイボルトが筋緊張の緩和や疼痛緩和に一役買ってくれた。
セルフケアで指導したゴムハンマー整体も頻度良く自宅でやってくれて改善に役立てたことも嬉しく思う。
・使用した主な技、ツボ
JRC(肋椎関節)、ハイボルト・超音波、小波津式、ゴムハンマー整体
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2022年12月1日
施術例1 重い荷物を運ぶことが増え肘の外側に出た痛み(テニス肘)
40代女性 / 主婦パート / 東小松川在住
・症状
仕事で重い荷物を運ぶことが増え肘の外側に痛みが出てきた外側上顆炎(テニス肘)
・経過と施術内容
主婦の方で普段から手の使用頻度が高く、さらにパートでの仕事で重い荷物を運ぶことが増え両肘に痛みが出てきた。肘の曲げ伸ばしや手首を曲げた時に痛みがあり、左肘関節はトムゼンテスト、中指伸展テスト陽性、右肘に関してはテスト陰性だが不安感、違和感があるため左外側上顆炎(テニス肘)右肘関節も軽度の外側上顆炎と判断した。もともと右肘関節は以前にテニス肘と診断され時間をかけ治した既往がある。
左右とも上腕から前腕にかけて整体を行い、特に前腕伸筋群の硬さを取る手技を行った。以前の右肘の痛みの際に鍼治療を行って治したとのことだったので左側の手三里付近、硬結部に鍼治療をおこなった。第2診時痛みが少し減ったがまだ残る。手の使用量が増すと痛みが増えるのでパートなどで手を使う際や重いものを持たなければいけない時にはサポーターの使用を勧めた。手の動きなどの制限はしていないため第2診から第13診まで左肘は一進一退であった。
右肘に関しては第6診時には良くなり治療を終了とした。
左肘の状態が症状固定の状態になっているので左前腕伸筋群に対して鍼通電療法(パルス治療)を行ったところ症状が大幅に改善された。
第14診から第19診まで週一回で整体と鍼治療(パルス治療)を行った。好調をキープはできているが再度症状固定の状態になってしまっていた。肩の動きをだし肘の負担を減らすために肩の矯正を行ったところ治療終了後から肘の状態が良く今までで一番痛みが引いたとのことだった。その後も肩矯正も続けて行ったところ痛みがなくなった。パートの仕事や家事が忙しいので痛みが引いた後もゴムハンマー整体でのセルフケアを指導し治療終了とした。
・考察
鍼治療(パルス治療)を行い肘周りの筋を緩め、肩矯正によって肩の動きを出し肘の負担を減らすことで痛みを取ることが出来た。主婦の方で家事や育児、パートなどがあり固定などの制限がかけられない場合治療期間が読めないことがあるがしっかりと患者さんに説明をすることで症状に対して捉え方にずれを起こさせないことも治療をしていく上で大切だと感じた。
・使用した主な技、ツボ
RP(右上腕部なぞり)、鍼通電療法(パルス治療)、肩関節矯正、
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