2021年04月27日
施術例10 バドミントンで痛めた右下腿部痛
10代女性 / 学生 / 松江在住
・症状
右下腿部の圧痛と足関節背屈による伸展痛
・経過と施術内容
当院来院の2日前にバドミントンをした際に負傷。
当日はそれほど気にならなかったが、翌日から痛みが強くなり、
足を引きずるようになってきた為、当院に来院された。
触診を行うと下腿三頭筋の筋腱移行部に圧痛が出ており、
足関節の背屈でも痛みが出現している為、下腿三頭筋部の肉離れと考えられた。
そのため初診時にはキネシオテーピングにより、
筋運動の補助をするようにして様子を見ることにした。
翌日も続けて来院して頂いたところ、動かしやすくはなっていたが、
痛みはまだ残っていたため、鍼治療を行うと痛みの軽減が見られた。
第3診では足を引きずらずに歩けるようになっており、
再度鍼治療を加えたところ痛みが消失した。
それから第4診から第9診までは、痛みを感じることは無かったのでメンテナンスを行なった。
しかし第10診で左の足関節を捻って捻挫をしてしまったので、捻挫の治療も開始した。
腫脹と熱感があったため、アイシングを行い様子を見た。
翌日も来院してもらったが、朝に痛んで以降は落ち着いているとのことであった。
左足も順調に回復していったが、第15診で運動後に少し気になるとの訴えがあったため、
キネシオテーピングにて固定を行なったが、それ以降は問題もなかった為、
第17診で施術を終了とした。
・考察
スポーツをしている場合などは固定を強くし過ぎると、
プレイに支障が出てしまうことも考えられるが、
キネシオテープであれば適度な可動性を保ちつつ、
固定ができるので症状の回復度合によって施術の選択肢が広がる。
・使用した主な技・ツボ
鍼治療(承山)、キネシオテーピング
3098
2021年03月29日
施術例6 スポーツ(テニス)で痛めた急性の肉ばなれ
60代男性 / 会社員 / 上篠崎在住
・来院
2019年7月
・症状
右下腿部の肉ばなれによる歩行時痛
・経過と施術内容
来院日前日にテニスのプレイ中に負傷されたとの事。
当院来院前に整形外科に行ったところ肉ばなれと診断されたが、早めにスポーツに復帰したいとのことで当院に来院された。
負傷してから間が空いておらず腫れや内出血は出現していなかったが、熱感があり歩行時痛が出ている状態であった。
初診時は筋肉の修復を早める手技を加え、更なる修復効果を促すため鍼治療を行ったところ、
お帰りの際には歩行時痛が軽減していた。
翌日続けて同様の施術を行い、その後連休だった為3診目は1週間後となった。
その際には腫れと内出血が出現していたが、症状は悪化しておらず良好であった。
続けて4診目も同様の施術を行い、経過は良好なのでスポーツへの早期復帰を目指し現在も継続加療中。
・考察
肉ばなれは正式には筋挫傷(ざしょう)といい、整骨院の得意分野である。
筋肉が急激に伸ばされて負傷した状態であるが、基本的にはアイシングや固定がメインとなる。
今回のケースは自身でサポーターを所持していた為固定はそちらに任せ、施術としては筋修復を早める為の手技や、
痛みを抑えるツボを加えた鍼治療を行なっている。
また今回のような外傷は負傷初日に症状が強く出たりせず、1日〜2日経った後に熱感・腫脹・内出血といった症状が
出現するので、今回は外傷の基本的モデルのようなケースである。
・使用した主な技
RP、アクチベーター、鍼治療(右後渓、内合陽、委中、内承山他)
6304
2021年03月29日
施術例3 スポーツで足底筋膜炎(足底腱膜炎)による足の痛み
30代男性 / 会社員 / 江戸川区一之江在住
・来院
2016年9月
・症状
趣味でスポーツを週末にすることが多く、足の裏に痛みを覚える。
セルフケアで色々試したがなかなか良くならず、
日常生活に支障をきたすような強い痛みになってきた。
職場の同僚の紹介で来院。

・経過と施術内容
初回施術後足裏の痛みが和らぎ終了。
3回目 スポーツを出来るレベルまで持って行きたいとの要望でふくらはぎに鍼をする。
5回目 違和感がある。よく問診してみると趣味がハードであり、
改めて全身を丁寧に触診してみると、背骨のクセが強くなっていた
背中のツボも取り入れると症状が好転し安定した。
・考察
ハードなスポーツで足裏に負担がかかり、
体全体の歪みからくる足底筋膜炎となった症例であり、
足裏の患部のみではなく、そのつながりの筋肉や
筋膜の状態を改善する必要性がある。
・使用した主な技
アキレス腱引き、足根骨のJRC