クエン酸と疲労|本当に疲れが取れる?疲労回復との関係を解説【船堀】
2026年09月9日

「疲れたときはクエン酸」
レモンや梅干し、クエン酸飲料などを、疲れたときに取り入れている方も多いのではないでしょうか。
実際に、
「クエン酸を飲むと身体が楽な気がする」
「翌朝の疲れ方が違う気がする」
「運動した日に飲むようにしている」
という方もいらっしゃいます。
では、これは単なるイメージなのでしょうか?
実は、クエン酸と疲労の関係を人で調べた研究はあります。
一方で、「クエン酸を飲めば、どんな疲労でも取れる」とまでは言えません。
この記事では「クエン酸とは?」という基礎説明は最小限にして、クエン酸は疲労にどう関係する可能性があるのかに絞って解説します。
クエン酸と疲労には研究がある
まず知っていただきたいのは、
「クエン酸と疲労には何の根拠もない」というわけではない
ということです。
健康な成人18人を対象にした二重盲検・プラセボ対照クロスオーバー試験では、クエン酸2,700mg/日を8日間摂取した条件で、運動負荷後の主観的な疲労感がプラセボより低かったと報告されています。
これはクエン酸と疲労の関係を考えるうえで興味深い結果です。
ただし、18人という小規模な研究であり、
「誰でもクエン酸を摂れば疲れが取れる」
ことを証明したわけではありません。
だから私は、
「効果がない」と切り捨てる必要もない。
「必ず効く」と言い切る必要もない。
この中間で考えるのがいいと思います。
そもそも「疲労」は一種類ではありません
ここが非常に重要です。
「疲れた」という同じ言葉でも、
運動した後の身体的疲労
と、
毎日寝不足で感じる疲労
と、
仕事のストレスで感じる疲労
では、背景が違います。
さらに、
- 睡眠不足
- 栄養不足
- 運動不足
- オーバーワーク
- 精神的ストレス
- 貧血
- 睡眠時無呼吸
- 甲状腺疾患
- その他の病気
などでも疲労感は生じます。
つまり、
「疲労にクエン酸が効くか?」
だけでは、実は質問が大きすぎるのです。
「自分の疲労は、何から来ている可能性があるのか?」
まで考えることが大切です。
クエン酸は「運動後の疲労」にはどうなの?
先ほど紹介した研究では、自転車エルゴメーターによる身体的な負荷を与えて疲労を評価しています。
そのため、少なくとも身体的疲労について検討された人での研究が存在するとは言えます。
ただし、ここから、
「デスクワークで疲れている人」
「睡眠不足で疲れている人」
「何か月も倦怠感が続いている人」
にも同じ結果が出るとは限りません。
また、TCA回路の中間体などを含むサプリメントを摂取した別の小規模試験では、サイクリングの持久力や疲労後の回復に有意な改善を認めなかったという報告もあります。
研究結果を読むときは、
「クエン酸に効果がある・ない」だけではなく、誰が、どのくらい、どんな条件で摂ったのか
まで見る必要があります。
「乳酸がたまるから疲れる」は、現在では単純すぎる
クエン酸と疲労を調べると、
運動すると乳酸がたまる
↓
乳酸は疲労物質
↓
クエン酸が乳酸をなくす
↓
疲労回復
という説明を目にすることがあります。
しかし、現在の運動生理学では、乳酸を単純な「疲労物質」とする考え方は支持されていません。
乳酸は代謝の中で利用される重要な物質で、エネルギー源やシグナルとしての役割も研究されています。
2025年のレビューでも、強い運動時の疲労は乳酸だけで説明できず、酸性化、リン酸代謝物、グリコーゲン、イオンなど複数の要素が関係すると整理されています。
ですから、
「クエン酸が乳酸を消すから疲れが取れる」
だけで説明するのは、現在では少し単純すぎます。
でもこれは、
「だからクエン酸は疲労と無関係」
という意味でもありません。
ここを0か100かで考えないことが大切です。
クエン酸を飲んで「調子がいい」という感覚も大切にしたい
私はここも大切だと思っています。
研究では、
「平均するとどうだったか」
を見ます。
でも実際の身体は一人ひとり違います。
「クエン酸を取り入れてから疲れ方が違う」
「以前より朝が楽に感じる」
という本人の体感があれば、それも自分の身体を知るための情報の一つです。
ただし、
「身体が楽になった=クエン酸だけが原因」
とは限りません。
同じ時期に睡眠が増えたかもしれない。
食事が変わったかもしれない。
仕事が落ち着いたかもしれない。
運動を始めたかもしれない。
だからこそ、クエン酸を試すなら、私は**「体感を記録する」**ことをおすすめします。
クエン酸を試すなら「疲労スコア」をつけてみる
例えば毎晩、
今日の疲労感 7/10
と記録します。
さらに、
睡眠時間:6時間30分
疲労感:7/10
運動:なし
飲酒:あり
クエン酸:摂取
くらいで構いません。
これを数週間記録してみる。
そうすると、
「飲んだ翌日は楽なのか」
「実は睡眠時間が長い日の方が明らかに楽なのか」
「飲酒した翌日に疲労感が強いのか」
など、自分の傾向が見えてくることがあります。
健康法を「信じる・信じない」だけでなく、自分の身体を観察する。
はればれでは、こういう考え方を大切にしています。
「疲れたらクエン酸」の前に確認したい5つ
クエン酸を取り入れることと同時に、次の5つも確認してみてください。
① 睡眠
睡眠時間だけでなく、寝つき・中途覚醒・朝のスッキリ感まで確認します。
② 食事
朝食を抜いていないか、食事量そのものが不足していないか。
③ たんぱく質など基本的な栄養
何か一つの栄養素だけでなく、食事全体を見ます。
④ 運動と休養
運動不足だけでなく、働きすぎ・運動しすぎも確認します。
⑤ ストレス
「身体は休んでいるのに、頭がずっと仕事をしている」という方も少なくありません。
この5つを確認すると、
「クエン酸を飲んでも疲れが取れない理由」
が別のところに見つかることもあります。
では、クエン酸は試してもいい?
健康な方が、クエン酸を含む食品を食生活の一部として取り入れることまで否定する必要はありません。
レモンや柑橘類、梅など、普段の食品にもクエン酸は含まれています。
クエン酸粉末や飲料を利用する場合は、製品の使用方法や表示に従うことを基本にしてください。
「たくさん摂れば、もっと疲れが取れる」と考えて大量に摂る必要はありません。
クエン酸は酸性なので、濃いものを頻繁に口にすると歯への影響などにも注意が必要です。
持病がある方や治療中の方は、必要に応じて主治医・薬剤師などに相談してください。
クエン酸より先に病院へ相談したい「疲れ」もあります
疲労は、身体からのサインでもあります。
例えば、
- 疲労が何週間も強く続いている
- 休んでも回復しない
- 日常生活や仕事に支障が出ている
- 息切れ・動悸がある
- むくみがある
- 急激な体重減少がある
- 発熱など他の症状を伴う
- 十分寝ているのに強い眠気がある
このような場合には、
「クエン酸を増やして様子を見よう」だけで済ませず、医療機関で原因を確認することが大切です。
クエン酸を活用することと、必要な医療を受けることは両立します。
はればれは「疲労」を一つの栄養素だけで考えません
「疲れているからクエン酸」
それも一つの選択肢です。
ただ、はればれ鍼灸整骨院がもっと知りたいのは、
なぜ、その人は疲れているのか?
ということです。
睡眠はどうか。
食事はどうか。
身体を動かせているか。
仕事や育児の負担はどうか。
首や肩が一日中緊張していないか。
痛みのために眠れていないのではないか。
こうしたことを一緒に見ていくと、必要な対策は人によって変わります。
だから私たちは、
鍼灸・整体 × 栄養 × 睡眠 × 運動 × 生活習慣
という視点から身体を考えています。
クエン酸も、その中の一つです。
否定する必要も、万能視する必要もありません。
「自分にはどうなのか?」を身体の変化を見ながら考えていけばいいと思います。
まとめ|クエン酸と疲労は「効く・効かない」の二択ではない
クエン酸と身体的疲労について、人を対象に調べた研究があり、疲労感の軽減を報告した小規模な比較試験もあります。
ですから、
「クエン酸なんて疲労にはまったく意味がない」
と決めつける必要はありません。
一方で、
「クエン酸さえ摂れば疲れが取れる」
とも言えません。
疲労には睡眠、食事、運動、ストレス、病気などさまざまな背景があります。
だからこそ、
クエン酸を取り入れながら、自分の身体の変化を観察する。
そして、睡眠・食事・運動・休養まで一緒に振り返る。
これが、はればれ鍼灸整骨院がおすすめしたい付き合い方です。
「最近なかなか疲れが抜けない」
「栄養や睡眠も含めて身体を見直したい」
そんな方は、江戸川区船堀のはればれ鍼灸整骨院までお気軽にご相談ください。
一つの方法だけに頼らず、これからの身体を一緒に考えていきましょう。
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