産後の物忘れがひどい…マミーブレインだけ?受診目安とセルフチェック

2026年09月4日

「赤ちゃんのミルクを作ろうとして、何をしようとしていたのか忘れた」

「スマホをどこに置いたのか、毎日のように探している」

「人と話していても、言いたい言葉が出てこない」

「仕事に復帰したけれど、以前のように頭が回らない」

「これって産後だから?それとも病気?」

産後、このような物忘れや集中しづらさに不安を感じる方がいます。

一般には**「マミーブレイン(Mommy Brain)」**と呼ばれることもあります。

[船堀でマミーブレインでお悩みの方に]

しかし、

「産後だから仕方ない」
「マミーブレインだから大丈夫」

と、すべてを片づけてしまうのもおすすめできません。

産後の「頭が働かない」という感覚には、睡眠不足や育児による負担などさまざまな要因が重なっている可能性があります。

また、症状によっては医療機関へ相談した方がよい場合もあります。

この記事では、江戸川区船堀で産後のお身体のお悩みを多くみてきたはればれ鍼灸整骨院が、

「様子を見てもよさそうなケース」と「医療機関へ相談したいケース」を分ける

という視点から解説します。

※この記事は診断を目的としたものではありません。症状が強い場合やご不安がある場合は医療機関へご相談ください。


「産後の物忘れ=マミーブレイン」とは限りません

まず知っておいていただきたいのは、

マミーブレインは正式な医学的診断名ではない

ということです。

妊娠中〜産後に感じる、

  • 物忘れ
  • 集中しづらい
  • 言葉が出にくい
  • 頭がぼんやりする
  • 同時に複数のことをするのが大変

といった変化を表す一般的な言葉です。

妊娠・産後の認知機能については研究されていますが、「産後の女性は必ず記憶力が低下する」と単純に言える状況ではありません。

2025年のシステマティックレビューでも、一部の研究では産後にも記憶機能の違いが確認されている一方、研究によって結果にばらつきがあります。

詳しくは、当院の親記事

「マミーブレインとは?いつまで続く?産後の物忘れの原因と対処法」

で研究も含めて解説しています。

今回の記事では、「マミーブレインとは?」を繰り返すのではなく、

「では、自分の物忘れはどう考えればいいの?」

を中心に見ていきます。


まず確認|産後の物忘れ「5つの振り返りチェック」

これは病気を診断するテストではありません。

今の生活を整理するための振り返りチェックとして使ってください。

① 睡眠が細切れになっていませんか?

「合計6時間寝ているから大丈夫」とは限りません。

赤ちゃんが生まれると、

授乳→寝る→泣く→起きる→おむつ→また寝る……

というように睡眠が分断されることがあります。

2026年のシステマティックレビューでは、妊娠・周産期の睡眠と認知・感情機能との関係が検討され、認知機能についての結果は一様ではないものの、睡眠は感情面などとも関連する重要な要素として報告されています。

そのため、

「何時間寝たか」だけでなく「どのくらい細切れになっているか」

も振り返ってみましょう。


② 「覚えておくこと」が増えすぎていませんか?

出産前と出産後では、一日に処理する情報量が大きく変わります。

授乳時間、ミルク、おむつ、睡眠、予防接種、健診、保育園、離乳食、買い物、家事、仕事復帰、上のお子さんの予定……。

さらに、

「今日はちゃんと飲んだかな」

「次の予防接種いつだっけ?」

「明日の保育園に何を持っていくんだっけ?」

と、頭の中では常に次のことを考えています。

つまり、

「覚える能力がなくなった」のではなく、「覚えておかなければならないことが増えすぎている」

可能性もあります。


③ 身体がずっと疲れていませんか?

ここは、はればれ鍼灸整骨院が特に大切にしている視点です。

産後のお母さんから、

「首と肩がずっとパンパン」

「抱っこで腰が痛い」

「寝ても疲れが取れない」

「自分の身体のことは後回し」

というお話を聞くことがあります。

産後は赤ちゃんのお世話だけではなく、自分自身の身体も回復途中です。

物忘れだけを見るのではなく、

睡眠・身体の痛み・育児負担・食事・運動・精神的負担

をまとめて振り返ってみることが大切です。


④ 気分の落ち込みや強い不安はありませんか?

ここは重要です。

「物忘れがひどい」と思っていても、

  • 気分の落ち込み
  • 今まで楽しめていたことが楽しめない
  • 強い不安
  • 自分を責め続ける
  • 眠れる状況なのに眠れない
  • 育児や日常生活が非常につらい

などを伴っている場合には、単なる「マミーブレイン」と自己判断しないことが大切です。

睡眠と産後のメンタルヘルスには関連が報告されており、産後の睡眠を扱った研究でも睡眠と抑うつ症状などとの関連が検討されています。

産婦人科やかかりつけ医などに相談してください。


⑤ 物忘れ以外の身体の変化はありませんか?

意外と見落としたくないポイントです。

たとえば産後には産後甲状腺炎が起こることがあります。

甲状腺機能が低下する時期には、疲労感、体重増加、便秘、皮膚の乾燥、気分の落ち込み、運動しづらさなどがみられることがあります。反対に甲状腺ホルモンが多くなる時期には、動悸、不眠、不安、体重減少、イライラなどがみられる場合があります。

これらは産後の疲れと区別しにくいこともあります。

「全部、育児疲れだろう」

と決めつけないことも大切です。


こんな場合は「マミーブレインだから」と済ませないでください

ここが今回の記事で一番お伝えしたい部分です。

物忘れがあること自体だけで病気とは判断できません。

しかし、

以前と比べて明らかに生活への影響が大きい

のであれば、一度相談してよいサインです。

たとえば、

  • 物忘れや集中しづらさが強く、育児や仕事に大きな支障が出ている
  • 徐々に悪化している
  • 強い気分の落ち込みが続く
  • 強い不安や焦りが続く
  • 眠れる状況でもほとんど眠れない
  • 現実感がおかしい、混乱する
  • 自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそうになる

などがあれば、産婦人科、かかりつけ医、精神科・心療内科など適切な医療機関へ相談してください。

また、

突然の激しい頭痛、けいれん、意識がおかしい、片側の手足に力が入らない、言葉が出ない

などが突然起きた場合は「マミーブレインかも」と様子を見ず、速やかな医療対応が必要です。


「何科に行けばいいの?」と迷ったら

産後であれば、まず出産した産婦人科やかかりつけ医へ相談する方法があります。

症状に応じて適切な診療科につないでもらうこともできます。

気分の落ち込みや強い不安などが中心なら、精神科・心療内科などへの相談が必要になる場合があります。

動悸、体重変化、強い疲労感など身体症状もある場合には、内科などで相談する選択肢もあります。

「この程度で病院へ行っていいのかな」

と我慢しすぎる必要はありません。


病院へ行くほどではなさそう…そんなとき今日からできる4つのこと

①「覚える」のをやめる

スマートフォンのリマインダーやカレンダーを使いましょう。

冷蔵庫にホワイトボードでも構いません。

産後は、

「脳に覚えさせる」のではなく「仕組みに覚えさせる」

くらいでいいのです。


②「8時間寝る」より、休める仕組みを考える

赤ちゃんがいる家庭で、

「毎日8時間しっかり眠りましょう」

では現実的ではありません。

だからこそ、

  • パートナーに任せる時間を作る
  • 家事を一つ減らす
  • 短時間でも休む
  • 家族や産後支援を利用する

など、

「どうすれば少しでも自分が休めるか」

を考えてみてください。

産後の睡眠については多くの研究が行われており、睡眠を支援する介入が抑うつ症状を小さく軽減したというメタ解析もあります。だからといって「寝れば物忘れが治る」という意味ではありませんが、睡眠・休息は産後の健康を考えるうえで無視できない要素です。


③ 自分の食事を後回しにしすぎない

赤ちゃんの食事には気を配っているのに、

自分はパンだけ、お菓子だけ、コーヒーだけ。

産後にはこうしたことも起こりがちです。

「記憶力に効くサプリ」を探すより、まずは食事全体を振り返ります。

完璧な食事でなくて構いません。

当院でも栄養については、

特定の栄養素一つで解決するのではなく、食事・睡眠・身体活動などを一緒に考える

ことを大切にしています。

血液検査の結果、見て終わりになっていませんか?栄養・生活習慣を見直すヒントに


④ 身体のつらさを我慢し続けない

抱っこ、授乳、長時間の座位などで、

首、肩、背中、腰などにつらさを抱えているお母さんも少なくありません。

痛みや身体の疲労があるなら、

「産後だから仕方ない」

と我慢し続ける必要はありません。

ここは私たち治療院がお手伝いできる領域です。


はればれ鍼灸整骨院が「マミーブレインを治します」と言わない理由

当院では、

「鍼灸や整体でマミーブレインを治します」

とはお伝えしていません。

現在、マミーブレインそのものを鍼灸・整体で改善すると断定できる十分な根拠はないからです。

しかし、産後のお母さんには、

首肩こり・腰痛・背中の張り・身体の疲れ・運動不足など、身体面の悩みが重なっている

ことがあります。

だから当院では、

「物忘れを治す」のではなく、

今のお母さんの身体で、何が負担になっているのかを一緒に整理する

ことを大切にしています。

身体の状態を確認し、必要に応じて施術、セルフケア、身体の使い方、無理のない運動などをご提案します。

そして、当院の範囲を超える症状が疑われる場合には、医療機関への相談を優先していただきます。

この線引きも、産後のお母さんをサポートするうえで大切だと考えています。


「自分のことまで考える余裕がなかった」というお母さんへ

赤ちゃんが生まれてから、

赤ちゃんの睡眠。

赤ちゃんの食事。

赤ちゃんの体調。

赤ちゃんの発達。

気がつけば、考えていることは赤ちゃんのことばかり。

でも、

お母さんの身体も、出産したその日から育児を続けています。

「最近、物忘れがひどい」

という悩みをきっかけに、

「ちゃんと眠れているかな」

「身体は痛くないかな」

「食事はとれているかな」

「一人で抱え込みすぎていないかな」

と、自分自身にも少し目を向けてみてください。

それだけでも、今必要なことが見えてくる場合があります。


よくある質問

Q1.産後の物忘れは普通ですか?

妊娠中〜産後に物忘れや集中しづらさを自覚する方はいます。ただし、すべての物忘れを「普通の産後変化」と判断することはできません。生活への支障が大きい場合などは医療機関へ相談してください。

Q2.産後の物忘れはいつまで続きますか?

医学的に「産後○ヶ月まで」と一律に決まっているわけではありません。詳しくは当院の「マミーブレインとは?いつまで続く?」の記事で解説しています。

[船堀でマミーブレインでお悩みの方に]

Q3.産後、頭が回らないのは睡眠不足ですか?

睡眠は重要な要素ですが、睡眠不足だけが原因とは限りません。2026年のシステマティックレビューでも、周産期の睡眠と認知機能との関係については研究結果が混在しています。

Q4.物忘れがひどい場合は何科ですか?

産後であれば、まず出産した産婦人科やかかりつけ医へ相談する方法があります。症状によって内科、精神科・心療内科などが適切な場合があります。

Q5.鍼灸や整体で物忘れは改善しますか?

産後の物忘れやマミーブレイン自体への効果を断定することはできません。当院では首肩こり、腰痛など産後の身体面のお悩みを中心にサポートしています。


まとめ|「産後だから」で全部を我慢しないでください

産後に物忘れが増えたり、頭がぼんやりしたりすることはあります。

しかし、

「マミーブレインだから大丈夫」

とすべてを自己判断する必要もありません。

まずは、

睡眠はどうか
抱えているタスクが多すぎないか
身体が疲れていないか
気持ちの落ち込みはないか
物忘れ以外の症状はないか

を振り返ってみてください。

そして、生活への影響が大きい、症状が悪化している、気分の落ち込みや強い不安などを伴う場合には、医療機関へ相談してください。


江戸川区船堀で産後のお身体にお悩みの方へ

「赤ちゃんのことばかりで、自分の身体はずっと後回しだった」

そんなお母さんも少なくありません。

はればれ鍼灸整骨院では、マミーブレインそのものを治療するのではなく、

産後の首肩こり、腰痛、背中の張りなど、身体のお悩みを確認しながら、その方に合った身体のケアをご提案しています。

「これは整骨院で相談していいのかな?」

という段階でも、お身体のお悩みについてはご相談ください。

医療機関への相談が適切と考えられる場合には、受診を優先していただきます。

船堀駅徒歩2分
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