[船堀で抗がん(癌)剤の後遺症でお悩みの方に]
2024年12月21日
- 抗がん(癌)剤の後遺症でお悩みの方に
論文では、がん(癌)化学療法により下肢にしびれが出現した19名に対し、鍼灸治療をした結果、有意な改善がみられたと述べられています。 また食欲不振の改善や行動量の増加など、抗がん(癌)剤後遺症に対して鍼灸治療の有効性が示唆された報告です。当院では特殊な整体やトレーニングも取り入れており、様々なアプローチで改善を目指します。
抗がん剤の後遺症とは?
抗がん剤の後遺症とは、抗がん剤治療によって引き起こされる副作用が治療後も持続または新たに現れる症状を指します。これらの症状は、抗がん剤ががん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えることで発生します。以下に、主な後遺症の種類とその特徴を解説します。
1. 主な抗がん剤の後遺症
(1) 末梢神経障害
- 特徴:手足のしびれ、感覚異常、痛み、冷感など。
- 原因:抗がん剤(特にプラチナ製剤やタキサン系薬剤)が末梢神経を損傷。
- 影響:歩行や細かい作業が困難になることがある。
(2) 倦怠感(慢性的な疲労)
- 特徴:身体的・精神的な疲労感が長期間続く。
- 原因:骨髄抑制や体内の炎症、心理的ストレス。
- 影響:日常生活や仕事に支障をきたすことがある。
(3) 骨髄抑制
- 特徴:貧血、白血球減少、血小板減少が持続。
- 原因:抗がん剤が骨髄の造血細胞に影響を与える。
- 影響:感染症リスクや出血リスクの増加。
(4) 認知機能の低下(化学療法脳、ケモブレイン)
- 特徴:記憶力の低下、集中力の欠如、思考の遅れ。
- 原因:抗がん剤の影響が脳の神経伝達や構造に及ぶ可能性。
- 影響:仕事や学業に支障をきたす。
(5) 心血管系への影響
- 特徴:心不全、動悸、高血圧など。
- 原因:アントラサイクリン系抗がん剤や分子標的薬による心臓や血管への負担。
- 影響:心臓病のリスク増加。
(6) 消化器系の問題
- 特徴:慢性的な下痢、便秘、口腔内の乾燥や痛み。
- 原因:腸粘膜や口腔粘膜へのダメージ。
- 影響:栄養吸収の低下や体重減少。
(7) ホルモンバランスの乱れ
- 特徴:更年期症状、不妊症、性欲減退。
- 原因:性腺機能の抑制、内分泌系への影響。
- 影響:生殖能力や性機能への影響。
(8) 免疫機能の低下
- 特徴:感染症へのかかりやすさ。
- 原因:白血球の減少や免疫系細胞へのダメージ。
- 影響:日常的な感染症でも重症化する可能性。
(9) 皮膚・爪の変化
- 特徴:乾燥肌、色素沈着、爪の変形。
- 原因:皮膚細胞や毛母細胞への影響。
- 影響:美容面の問題や痛み。
2. 後遺症の発生時期
- 治療中:副作用として現れるものが治療後も持続。
- 治療後:一部の症状は治療が終了してから数か月~数年後に発症。
3. 後遺症に対する対処法
(1) 医療的サポート
- 薬物治療:鎮痛薬、ビタミン剤、ホルモン補充療法など。
- リハビリテーション:理学療法や作業療法を通じた機能回復。
- 心理サポート:カウンセリングや精神科的サポート。
(2) 補完・代替療法
- 鍼灸:末梢神経障害や痛みに効果を持つ可能性。
- 整体やマッサージ:筋肉の緊張緩和、血流改善。
- 栄養療法:ビタミンB群、抗酸化物質の摂取。
(3) 日常生活での工夫
- 適度な運動:血流改善と筋力維持。
- ストレス管理:瞑想やリラクゼーション。
- バランスの取れた食事:抗炎症作用のある食品(魚、野菜など)を取り入れる。
4. 後遺症の予防は可能か?
後遺症を完全に予防することは難しいですが、以下の方法でリスクを軽減できる場合があります:
- 抗がん剤治療中に症状をこまめに報告し、早期に対処。
- サポート療法(例:冷却療法で神経障害を予防)。
- 健康的な生活習慣を維持し、免疫力を高める。
5. まとめ
抗がん剤治療の後遺症は、身体的、心理的、社会的な影響を伴うことがあります。しかし、適切な医療サポートや補完療法、生活習慣の工夫によって、症状を軽減し、生活の質を向上させることが可能です。後遺症がある場合は、専門医やリハビリの専門家に相談しながら、自分に合ったケアを受けることが大切です。
抗がん(癌)剤の後遺症でしびれが出た人に鍼灸の効果は?
抗がん剤治療後の後遺症として現れる末梢神経障害(しびれや痛み)に対し、鍼灸は補完的な療法として注目されています。その効果や具体的なアプローチについて以下に説明します。
1. 抗がん剤による末梢神経障害の概要
抗がん剤(タキサン系、プラチナ製剤など)は、末梢神経を傷害することがあり、以下の症状が発生することがあります:
- 手足のしびれ
- 焼けるような痛み
- 感覚異常(触覚過敏、冷感など)
- 筋力低下
これらの症状は治療終了後も長期間続くことがあり、生活の質に大きな影響を与えます。
2. 鍼灸治療が期待される効果
鍼灸は、末梢神経障害の症状を軽減するための補完療法として効果が期待されています。
(1) 血流の改善
- 鍼や灸の刺激により、末梢血流が改善し、神経や周囲組織の酸素供給が向上。
- 期待される効果:神経細胞の修復促進、しびれや冷感の緩和。
(2) 鎮痛効果
- 鍼刺激は、エンドルフィンやセロトニンなどの神経伝達物質を分泌させることで、痛みを抑制。
- 期待される効果:痛みの軽減、感覚異常の緩和。
(3) 神経再生の促進
- 鍼の微細な刺激が、末梢神経の再生を助ける可能性があるとされています。
- 期待される効果:神経機能の回復、しびれの改善。
(4) 自律神経の調整
- 鍼灸は自律神経系を調整し、リラックス効果をもたらします。
- 期待される効果:ストレス軽減、症状悪化の防止。
3. 鍼灸治療の具体的な方法
(1) 使用されるツボ
- 手足の末端部位:
- 合谷(手の甲)
- 足三里(膝下)
- 太谿(足首内側)
- 神経関連部位:
- 手足の末端に近い経絡(血流改善や神経機能回復を促進)。
(2) 施術の内容
- 鍼治療:
- 微細な鍼を用いて、直接神経の機能を刺激します。
- 灸治療:
- 温熱効果により血流促進を図ります。
4. 鍼灸治療のエビデンス
(1) 研究結果
- 一部の臨床研究で、鍼灸が抗がん剤誘発性末梢神経障害(CIPN)の症状を軽減する可能性が報告されています。
- 鍼治療を受けた患者で、しびれや痛みの改善が見られることが多いとされています。
(2) 限界
- 効果には個人差があり、すべての患者に効果があるわけではありません。
- 鍼灸単独では完全な治癒は難しく、他の治療法との併用が推奨されます。
5. 注意点
(1) 医師との連携
- 抗がん剤治療後は免疫力が低下している場合があるため、鍼灸治療を始める前に主治医に相談することが重要です。
(2) 感染症リスク
- 衛生管理が行き届いた信頼できる鍼灸院を選ぶこと。
(3) 出血リスク
- 血小板が減少している場合、出血リスクが高まる可能性があるため、慎重な施術が必要です。
6. 鍼灸以外の補完療法との併用
- 物理療法:リハビリテーション、マッサージ。
- 栄養療法:ビタミンB群(特にB12)の補充。
- 薬物療法:鎮痛薬や抗うつ薬の使用。
7. まとめ
鍼灸は、抗がん剤治療後の末梢神経障害に対して、血流改善や鎮痛作用、自律神経調整を通じて症状の緩和に寄与する可能性があります。ただし、効果には個人差があり、主治医や他の医療専門家との連携が重要です。鍼灸を補完的な療法として取り入れることで、生活の質の向上が期待できます。
抗がん(癌)剤の後遺症でしびれが出た人に整体の効果は?
抗がん剤治療後の末梢神経障害(しびれや痛み)に対して、整体(カイロプラクティックやマッサージを含む)は補助的な治療法として活用されることがあります。整体がどのように作用し、症状の改善に寄与する可能性があるのかを以下で説明します。
1. 整体が期待される効果
(1) 筋肉の緊張を緩和
- 抗がん剤治療後、しびれや痛みを感じる部位の周辺では、筋肉が過剰に緊張していることが多いです。
- 効果:
- 筋肉をほぐすことで、血流やリンパの流れが改善。
- 緊張が減ることで、神経の圧迫が軽減され、しびれが和らぐ可能性があります。
(2) 姿勢の改善
- 抗がん剤治療後の体調不良により、姿勢が悪くなることがあります。
- 効果:
- 姿勢を整えることで、神経や血管への圧迫を軽減。
- 特に、腰椎や頸椎の調整が、手足のしびれに良い影響を与える可能性があります。
(3) 血流と神経伝達の促進
- 整体の施術(特に関節や筋膜へのアプローチ)は、局所の血流を促進します。
- 効果:
- 神経や組織への栄養供給を増やし、末梢神経の修復を助ける。
(4) リラクゼーション効果
- 整体の手技は、自律神経を整える効果もあります。
- 効果:
- リラックスすることで、ストレスを軽減し、症状の悪化を防ぐ。
2. 整体での具体的なアプローチ
(1) 神経の解放
- 神経が圧迫されている可能性がある場合、関節の調整や筋膜リリースを行います。
- 例:
- 頸椎や腰椎のアジャストメント(矯正)。
- 筋膜リリースで圧迫を減らす。
(2) 末端へのアプローチ
- 手や足の末端部分の血流改善を目的に、軽いマッサージやストレッチを行います。
- 例:
- 手足のストレッチや揉みほぐし。
(3) 全身のバランス調整
- 姿勢や骨格の歪みを整えることで、神経伝達を正常化。
- 例:
- 骨盤矯正や背骨のアライメント調整。
3. 整体のエビデンスと限界
(1) 研究結果
- 整体が抗がん剤後遺症の末梢神経障害に直接的な効果を持つという強いエビデンスは少ないです。
- ただし、痛みやしびれなどの症状の軽減、血流改善による神経の修復促進が間接的に報告されています。
(2) 効果の個人差
- 症状や体の状態によって効果は異なり、全員に有効とは限りません。
(3) 鍼灸との違い
- 整体は主に骨格や筋肉にアプローチし、神経や血流を間接的に改善します。
- 鍼灸はツボや経絡を刺激して、神経や血流に直接作用することを目指します。
4. 注意点
(1) 医師との連携が必要
- 抗がん剤治療後の状態(免疫力や骨の状態など)によっては、特定の整体施術が不適切な場合があります。
- 主治医と相談し、安全性を確認してください。
(2) 過剰な刺激は避ける
- 神経障害のある部位に強い刺激を加えると、逆効果になる場合があります。
- ソフトな施術を行う整体師を選びましょう。
(3) 感染リスクや骨粗しょう症に注意
- 免疫力が低下している場合や骨密度が低下している場合、整体によるマッサージや矯正が悪影響を及ぼす可能性があります。
5. 整体以外の補完療法との併用
- 鍼灸:経絡やツボへの刺激で神経機能をサポート。
- 理学療法:ストレッチや運動療法で筋力を維持。
- 栄養補助:ビタミンB群や抗酸化物質を含む食事療法。
6. まとめ
整体は、抗がん剤後のしびれや痛みを緩和する補完的な治療法として有用である可能性があります。特に筋肉の緊張緩和や血流改善、姿勢矯正によって、末梢神経障害の症状が軽減することが期待されます。しかし、効果には個人差があり、主治医との連携を図りながら、安全に進めることが重要です。専門家のアドバイスを受け、無理のない範囲で施術を受けることをお勧めします。
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