【施術報告 肩痛】施術例8 慢性的な両肩部の痛みと運動制限

2021年03月24日

施術例8 慢性的な両肩部の痛みと運動制限

50代女性 / 主婦 / 船堀在住
・症状
両肩部の鈍痛と左肩の外転制限
 
・経過と施術内容
当院来院の3日ほど前に、自宅で大量の洗濯物を取り込んでいた際に負傷。
両肩に痛みがあり特に左側の痛みが強く、横から上げようとすると、上がりにくい感じがするとの事であった。
触診では両肩の筋肉が緊張しており、特に棘上筋・大胸筋・三角筋の緊張が顕著であった。
初回はその部分を中心に手技で緩めるようにしたところ、左肩の動きが改善し、
90度ほど上げられるようになったので様子を見ることにした。
それから1週間後に来院された際には、右肩の状態は安定していたが、左肩はやや上がりづらい状態であった。
前回同様の施術を毎日続けるようにしたところ、第4診で痛みが半分程になり、第6診では症状はほぼ消失した。
それからは少し間隔を空けて、メンテナンスを中心に行っていった。
第17診では肩の状態は良好だが、右の大腿部から膝にかけて違和感を感じていた為、
そちらの施術を行いテーピングによって足部の安定を図った。
それから第22診までテーピングを続けたことで、膝も安定し症状は消失した。
さらにメンテナンスを続け、特に気になる症状も無くなったので、第27診で施術を終了とした。
・考察
肩の関節は骨による制限が少なく、筋肉で関節を固めている為、
動きの自由度が高い代わりに安定性を犠牲にしている。
そのため脱臼や筋肉を負傷して痛めてしまうことが多い。
脱臼ならば当然整復が必要であり、筋肉の負傷であれば血流改善や、
正しい位置に調整して回復を促す必要がある。
今回のケースでも三角筋・大胸筋・棘上筋と言った肩周囲の筋肉がターゲットとなっており、
闇雲に緩めるのではなく、ポイントを絞ることで主訴の早期改善ができたのだと思う。
・使用した主な技、ツボ
テーピング、RP、肩甲骨調整、肩関節モビライゼーション
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