【施術報告 肩痛】施術例5 腋窩部腫脹による右肩関節の運動制限

2021年03月21日

施術例9 腋窩部腫脹による右肩関節の運動制限

20代男性 / 整体師 / 船堀在住
・来院
2019年2月
・症状
右肩関節屈曲、外転、腋窩部の腫脹
 
・経過と施術内容
当院来院の二日ほど前に、バンデージで腋や体幹部をしめて姿勢矯正をしながら運動をしていた。
その翌日の朝、起きると腋窩部が張れており、圧迫痛が出現していた。
自然に治ると思い放っておいたところ、さらに翌日には肩関節の屈曲外転動作にて、
腋窩部が引き延ばされて痛みを伴ってしまう状態になってしまった為、当院に来院された。
初診時は背部から肩部にかけて、カッピングと鍼治療を行い動きを確認したところ、
肩関節の動作時痛の軽減がみられたが、腋窩の腫れの為すぐに戻ってしまった。
その後病院で検査の結果、やはり圧迫による循環不良から炎症が起こってしまっており、
痛み止めと抗生物質で様子を診るとの事であった。
仕事柄身体を使うので、動作時痛だけでも軽減させておきたいとの事であった為、
当院での施術も継続することになった。
第2診ではアプローチを変え頚部や手足末端のツボに対して、
鍼治療をしたところ可動域がかなり改善し、動作もだいぶ楽になっていた。
病院と並行しながら現在も継続加療中。
・考察
今回のケースでは腋窩部の腫脹によって肩の動作が制限されており、
腫脹に対しては医療機関での診断は必要であると考えるが、全体の免疫力を高めたり、
周辺部の筋や皮膚の緊張を緩和するだけでも、腫脹や動作時痛の軽減を目指すことができる。
特に今回は患部と離れた手や足、頭のツボが動作時痛に対し大きな効果を出している。
施術の可能性は無限であり、その可能性を閉じないように広い視野を持って臨みたい。
 
・使用した主な技、ツボ
鍼治療(肺兪、肩井、天宗、完骨、外陥谷、地五会、足竅陰、通里)