2025年07月1日
寝ても寝た気がしないのはなぜ?熟睡感がない・疲れが取れない方へ
「7時間くらい寝ているのに、朝から身体が重い」
「一晩寝ても、寝た気がしない」
「昔は朝スッキリ起きられたのに、最近は疲れが残っている」
「眠れているはずなのに、日中も眠い」
このようなお悩みはありませんか?
睡眠というと、
「何時間眠ったか」
に目が向きやすいのですが、それだけではありません。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、必要な睡眠時間を確保することに加えて、**「睡眠休養感を高めること」**が重視されています。
睡眠休養感とは簡単にいえば、
「眠ったことで、ちゃんと休めたと感じられるか」
ということです。
ですから、
7時間眠った=良い睡眠
とも、
朝スッキリしない=自律神経が悪い
とも一概には言えません。
はればれ鍼灸整骨院では、
「なぜ今、この方は眠っても休めた感じがしないのだろう?」
というところから考えます。
「熟睡感がない」と「睡眠時間が短い」は同じではありません
ここが今回の記事で最も大切なポイントです。
「寝ても寝た気がしない」と感じると、
「もっと長く寝ればいいのかな?」
と思うかもしれません。
しかし、
睡眠時間と睡眠休養感は同じものではありません。
厚生労働省は現在、
「適正な睡眠時間の確保」
と、
「睡眠休養感を高めること」
の両方を推奨しています。
例えば、
7時間寝て朝スッキリしている人。
7時間寝ても朝からぐったりしている人。
同じ7時間でも、睡眠の状態は同じとは限りません。
だからこそ、
「何時間眠ったかだけでなく、どのように眠れているのかを見る。」
これが大切です。
寝つけない、夜中に何度も目が覚める、朝早く目覚めるなど睡眠全体のお悩みについては、
「眠れない原因を身体全体から考える|睡眠・不眠の総合ページ」
もご覧ください。
なぜ寝ても寝た気がしないの?
原因は一つではありません。
1.実際の睡眠時間が足りていない
最初に確認したいのは、
本当に必要な睡眠時間を確保できているか
です。
「布団には7時間いる」
としても、
寝つくまでに時間がかかり、
夜中にも何度か目が覚めていれば、
実際に眠っている時間はそれより短くなります。
厚生労働省は成人について、個人差を踏まえつつ、必要な睡眠時間を確保することを推奨しています。
まず、
床にいた時間ではなく、実際にどのくらい眠れていそうか
を振り返ってみましょう。
2.夜中に何度も目が覚めている
寝つきには問題がなくても、
夜中に何度も目が覚めていれば、
「一晩眠ったのに休めていない」
と感じることがあります。
厚生労働省も、睡眠休養感の低下には中途覚醒の増加や睡眠効率の低下、睡眠時間の短縮などが関連するとしています。
「夜中に何度も起きる」
ことが主な悩みの場合は、中途覚醒の記事で詳しく解説します。
今回の記事では、
最終的に「休めた感じがない」こと
を中心に考えます。
これが記事同士を分けるポイントでもあります。
3.いびき・睡眠時無呼吸など
本人は、
「夜はちゃんと寝ている」
と思っていても、睡眠が十分に保たれていない場合があります。
その代表が睡眠時無呼吸です。
厚生労働省は、閉塞性睡眠時無呼吸では睡眠中に繰り返し上気道が閉塞し、それに伴う覚醒反応によって頻回の中途覚醒が起こり得ると説明しています。
特に、
大きないびき
睡眠中の無呼吸を指摘される
朝から頭が重い
日中に耐え難い眠気がある
という場合は、
「疲れているだけ」
で済ませず、医療機関で確認することが大切です。
4.お酒・カフェインなどの生活習慣
「お酒を飲んだ日はすぐ眠れる」
という方もいます。
しかし、
早く寝つけることと、朝まで休養感のある睡眠がとれることは別です。
厚生労働省の睡眠ガイドでは、過度の飲酒や寝酒は睡眠の質を悪化させる可能性があり、カフェインの摂りすぎにも注意が必要とされています。
寝ても疲れが取れない方は、
「何時間寝たか」だけではなく、
夜に何を飲んだか、何時に摂ったか
まで見直してみましょう。
5.ストレスや気分の問題
身体は布団に入っていても、
頭の中では仕事のことを考え続けている。
翌日の予定が気になっている。
人間関係のことを考えている。
そんな状態が続いている方もいます。
睡眠休養感の低下には、日中の眠気だけでなく、抑うつ症状なども関連することが報告されています。
だから、
「寝た気がしない=身体だけの問題」
とも決めつけません。
身体の痛みや緊張も確認します
ここは、治療院だからこそ確認したい部分です。
例えば、
首や肩がガチガチのまま寝ている。
腰が痛くて何度も寝返りをしている。
背中が張って楽な姿勢が見つからない。
朝起きた瞬間から身体が痛い。
痛みがあるため、日中ほとんど身体を動かしていない。
こうした身体の状態がある方に、
「もっと長く寝ましょう」
だけでは十分ではないことがあります。
ただし、
「首肩が硬いから熟睡できない」
「身体を整えれば睡眠の質が上がる」
と単純な因果関係として断定することもしません。
睡眠を妨げている可能性のある要素の一つとして、身体を確認します。
なお、**「眠りが浅い+首肩の緊張」**が中心の方については、すでに別記事があります。
眠りが浅い人は首肩が固い?自律神経と睡眠の関係
こちらは首肩の身体的な問題を中心にした記事として役割を分けます。
まず「自分の睡眠」を1~2週間見てみる
寝ても疲れが取れない方は、次のような項目を簡単に記録してみてください。
- 寝床に入った時刻
- 実際に眠ったと思う時刻
- 起床時刻
- 夜中に目が覚めた回数
- 朝の「休めた感じ」を10点満点でつける
- 日中の眠気
- 昼寝
- 運動・活動量
- 飲酒
- カフェインを摂った時間
- 身体の痛みや緊張
- いびき・無呼吸を指摘されていないか
ポイントは、
「今日は眠れた・眠れなかった」
だけで終わらせないことです。
「飲酒した翌朝は休養感が低い」
「腰が痛い日は何度も起きている」
「運動した日は朝が少し楽」
など、自分なりの傾向が見えてくることがあります。
今日から見直したい5つのこと
① 必要な睡眠時間を確保する
忙しくて睡眠そのものが不足しているなら、まず時間の確保が必要です。
② 朝と夜のメリハリをつける
朝は光を浴び、日中はできる範囲で活動し、夜は強い光を避けます。
③ 日中に身体を動かす
厚生労働省の睡眠ガイドでも、適度な運動習慣は良い睡眠につながる生活習慣として推奨されています。
④ 寝酒を睡眠対策にしない
寝つきだけでなく、朝までどう眠れたかを見ましょう。
⑤「8時間寝れば大丈夫」と時間だけを追わない
必要な睡眠時間には個人差があります。朝の回復感や日中の状態まで見ることが重要です。
はればれでは「睡眠時間+朝の回復感」を見ます
睡眠のご相談で、
「何時間寝ていますか?」
だけを聞いても十分ではありません。
はればれでは基本として、
①睡眠時間
②寝つき
③中途覚醒
④起床時の回復感
を確認します。
今回のテーマでは特に、
④起床時の回復感
を大切にします。
さらに必要に応じて、
日中の眠気、生活リズム、光、運動、食事、カフェイン、アルコール、入浴、ストレス、身体の痛みや緊張、呼吸、いびき・無呼吸なども確認します。
つまり、
「7時間寝ていますね。では睡眠は大丈夫ですね」
とは判断しません。
何時間眠ったかだけでなく、どのように眠れているのかを見る。
そのうえで、
評価 → 身体へのアプローチ・生活習慣の見直し → 再評価
という流れで考えていきます。
熟睡感がない方に整体・鍼灸でできること
「鍼灸を受けたら熟睡できますか?」
「整体をすれば疲れが取れますか?」
と聞かれることがあります。
私たちは、
「整体で睡眠の質が改善する」
「鍼灸をすれば必ず熟睡できる」
とは考えていません。
一方、
身体の痛みで何度も目が覚める。
首・肩・背中がつらく、楽に寝られない。
身体の痛みで運動できず、活動量が落ちている。
こうした問題があれば、治療院としてお手伝いできる部分があります。
身体を評価し、必要に応じて鍼灸・整体・物理療法・運動などを組み合わせる。
そして、睡眠や生活習慣も一緒に確認する。
「熟睡させるために整体をする」のではなく、
「睡眠を妨げているものの中に、私たちがお手伝いできる身体の問題がないかを見る」。
これが、はればれのスタンスです。
「寝ても疲れが取れない=睡眠」とも限りません
ここは今回の記事にぜひ入れたいところです。
「寝ても疲れが取れない」
という言葉から、
睡眠だけに目が向いてしまいます。
しかし疲労感には、
睡眠不足だけでなく、
仕事や育児による負担
食事・栄養
運動不足
過度の運動
ストレス
貧血などの身体疾患
など、さまざまな背景があります。
実際、はればれでも「疲労そのもの」を扱った別記事があります。
クエン酸と疲労|本当に疲れが取れる?疲労回復との関係
こんな場合は医療機関への相談を優先してください
厚生労働省は、生活習慣や睡眠環境を見直しても、十分眠れない、睡眠で休養感が得られない、日中の眠気が強い状態が続き、生活に影響している場合には、睡眠障害が隠れている可能性があるため医師への相談を勧めています。
特に、
十分な時間寝ているのに耐え難い眠気がある
大きないびきや無呼吸を指摘されている
運転中に眠くなる
息苦しさや動悸がある
強い気分の落ち込みや意欲低下が続いている
薬を変更してから睡眠や疲労感が変わった
疲労感が強く、体重減少・発熱など他の症状もある
といった場合は、
「睡眠の質が悪いだけ」
と自己判断せず、医療機関へ相談してください。
必要な医療は医療機関へ。
私たちにできる身体づくりは丁寧に。
この役割分担を大切にしています。
臨床26年、「何時間寝た?」だけでは分からないと感じています
私は臨床に携わって26年になります。
患者さんから、
「ちゃんと寝ているんですけど、疲れが取れないんです」
という言葉を聞くことがあります。
以前なら、
「何時間寝ていますか?」
というところに目が向きやすかったかもしれません。
しかし睡眠について学ぶほど、
睡眠時間だけでは、その方の睡眠を十分に理解できない
と感じます。
寝つきはどうなのか。
途中で起きていないか。
朝に休めた感覚があるのか。
日中は眠くないのか。
身体は痛くないか。
ちゃんと食べ、動けているか。
いびきや無呼吸はないか。
だから、臨床26年になった今も睡眠・栄養・運動を学び続けています。
痛いところだけを見ない。
眠れないという症状だけを見ない。
そして、睡眠時間だけを見ない。
その方のこれからの健康まで考える。
それが、はればれの目指す
「一生の健康を守る」
という考え方です。
よくある質問
Q.7~8時間寝ても寝た気がしないのはなぜですか?
睡眠時間だけでは判断できません。中途覚醒、睡眠時無呼吸などの睡眠障害、生活習慣、ストレスなどさまざまな可能性があります。厚生労働省も睡眠時間と睡眠休養感の両方を重視しています。
Q.熟睡感がないのは「眠りが浅い」ということですか?
本人が感じる「休めた感覚」と睡眠段階は同じものではありません。スマートウォッチなどで表示される「深い睡眠」の数字だけで睡眠の良し悪しを決めるのではなく、朝の休養感や日中の状態も確認しましょう。
Q.寝ても疲れが取れないのは自律神経のせいですか?
自律神経だけに原因を決めることはできません。睡眠不足、生活リズム、ストレス、飲酒、身体の痛み、睡眠障害、その他の身体疾患なども考える必要があります。
Q.寝る時間を増やせば熟睡感は良くなりますか?
睡眠不足の方なら必要な睡眠時間を確保することは重要です。しかし、必要以上に長く寝床にいることが必ずしも良い睡眠につながるわけではありません。睡眠時間と休養感の両方を見ることが大切です。
Q.朝から疲れている場合、何科へ行けばいいですか?
強いいびきや無呼吸、日中の強い眠気がある場合は睡眠を扱う医療機関への相談が選択肢になります。強い疲労感が続く場合は、睡眠以外の身体疾患も考えられるため、まず内科などで相談する方法もあります。
Q.整体や鍼灸を受ければ熟睡できますか?
必ず熟睡できるとは言えません。ただし、身体の痛みや緊張が睡眠を妨げている場合には、その身体側の問題について当院で評価・施術できることがあります。
まとめ|「何時間寝たか」だけでなく「休めたか」を見る
「寝ても寝た気がしない」
「朝起きても疲れている」
というとき、
単純に睡眠時間を増やせばいいとは限りません。
確認したいのは、
睡眠時間
寝つき
中途覚醒
起床時の回復感
日中の眠気
生活習慣
飲酒・カフェイン
身体の痛み
いびき・無呼吸
などです。
厚生労働省も現在、
「適正な睡眠時間の確保」+「睡眠休養感を高めること」
の両方を重視しています。
はればれでも、
何時間眠ったかだけでなく、どのように眠れているのかを見る。
これを大切にします。
寝ても疲れが取れない理由を、一つに決めつけない。
身体と生活の両方から、その方に必要なことを一緒に考えていきます。
睡眠全体のお悩みについては、
眠れない原因を身体全体から考える|睡眠・不眠の総合ページ
をご覧ください。
睡眠のお悩みもお気軽にご相談ください
「自分の場合は身体から見てもらった方がいい?」という段階でも大丈夫です。睡眠の状態と身体のお悩みを確認し、当院で対応できること、医療機関への相談を優先した方がよいことを整理します。
→ 料金・アクセス
様々な睡眠のお悩みはコチラ↓
眠りが浅い人は首肩が固い?自律神経と睡眠の関係|船堀のはればれ鍼灸整骨院
背中の丸まりがメンタルや睡眠に影響する理由|船堀のはればれ鍼灸整骨院が解説
[船堀で朝起きると背中が固まっている方へ]…その正体は「寝ている間の無意識ストレス」かもしれません
寝ているだけで腰が痛い…その原因と対処法とは?|筋肉から整える船堀当院の総合アプローチ
[船堀で本気のドライヘッドスパをお探しなら]眠れない・疲れが取れないあなたへ
[船堀で寝ても寝ても疲れがとれない方]…その「慢性疲労」、本当の原因ご存知ですか?
頭が重い・眠れない・ストレスMAXなあなたへ|船堀の本格ドライヘッドスパで“脳から整う”極上ケア
船堀で「眠りが浅い」「頭が重い」「目の疲れが取れない」不調の方|ドライヘッドスパを試してみませんか?
[船堀で不眠でお悩みの方へ]